07/10/07

オーストラリアの象徴

オーストラリアの国章には2種類の動物が描かれている。

それは、ほかならぬ、カンガルーとエミューである。

これは、この2種の動物が前進しか出来ないことから来ていると言われる。(常に前を向いてということか・・・) 

ところでこの2種類、本当に前にしか進めない。

どちらも内陸に行かない限り、あまりお目にかからないが、目にする機会があったら、じっくり観察してみて欲しい。 

カンガルー(ワラビー等含め)はオーストラリアの野生動物で、交通事故死ダントツの一位である。

事故死の原因として言われているのは、彼らは目に光が当たると、硬直して動けなくなるというもの(ネコやタヌキと一緒)。

私個人が遭遇しかけたものだと、車を発見して逃げようとして、返って道路に向かってきたときである。

幸いよけることが出来たが、前にしか動けない=頭の向いている方向にしか動けないという彼らの特徴をしみじみと実感した。

日本で4WD車で格好をつけてルーバーをつけているものがあるが、ルーバーとはもともとカンガルーとの衝突防止用のものである。

衝突で大抵負けるのはカンガルーの方(従って、路上に死体が転がることになる)だが、稀に車も大きなダメージを受け、道路際で大破していたりする。 

路上死というと、エミューの路上死もたまに見かける。カンガルーよりはずっと少ないが、飛べない巨鳥エミューの習性を物語っている。

ある日、ニューサウスウェールズ州の中央部を運転していたときのこと。牧柵の向こうに一羽のエミューを見かけた。

様子が変なのでしばらく見ていると、彼はフェンスの隙間から長い首を出して、フェンスに沿って走っていた。

どうやら、牧場内に迷い込んだらしいのだが、エミューの不器用さをよく表している。 

この2種の動物は不器用でいて、どこか味がある。

そういう意味ではオージーっぽいのかもしれない。

オーストラリア人 10

オージー人の笑いの感覚はイギリス人にむしろ近い。

イギリスからの移民が多いので当たり前といえば当たり前だが。

どちらかというと、ブラックユーモアが多く、アメリカンジョークの爆笑を誘うものよりも、ニヒルな笑いのものが多いのが特徴。

政治を皮肉ったり、芸能人をこき下ろすのは当たり前。

今から10年位前のこと、オーストラリアの政党が労働党から自由党(で合ってましたっけ・・・)に変わり、新しい首相のジョン・ハワードが世界遺産にも指定されているクイーンズランド州北部のヒンチブルック島の開発計画を明らかにしたときのこと。

"Full Frontal"というパロディ番組で、「もし、あなたが庭の芝を刈りたくなったら、『ジョンの草刈屋さん』に頼みましょう。『ジョンの草刈屋さん』なら、どんなとこでも出向いてご依頼を引き受けます。

ほら、世界遺産に指定されているヒンチブルック島の森もこんなに綺麗になりました。」というのをやっていた。

これはMr. Beanが皇室のポスターの首をチェーンソーで切るのに似たテイストじゃないだろうか。

オーストラリア人 9

オージーは甘いものが大好きだ。

日がな一日、アイスやケーキを食っている。

夜は肉を食べるから、当然太る。

とうとう、世界一の肥満大国になってしまった。

で、オージーはダイエットにも煩い。

朝はダイエット番組(中には「アウトドアエアロビ」とかなんとかで、「今日はハーバーブリッジの見える公園に来ました。とか言って、野外でエアロビやってるというめちゃめちゃ寒い番組もある)を見て、シリアルを食べる。

語学学校の講師Sさんはなかなか立派な体型をしていて、歩くのもおっくうそうだった。

ある日、彼女は彼女のダイエット法について語ってくれた。

「ダイエット?してるわよ、もちろん!ダイエットコークを毎日飲んでるわよ」。

ちょー待て!アイスクリームを毎日2個以上食べて、ケーキを毎日食べて、その上ダイエットコークを1.5リットルも飲んで、どこがダイエットじゃあ!

07/09/14

オーストラリア人 8

オーストラリア人はファッションセンスがまるでない。

普段は破れたTシャツに短パン、底の抜けたサンダルで歩いている。

さすがにシドニーやブリスベンなどの大都市では、きちんとスーツを着て歩いている人が多いが、ちょっとオフィス街を離れると、そのカジュアルさ加減たるや素晴らしいものである。 

1999年、コスタリカで開催されたある会議の最中のこと。

会議も終盤に差し掛かったある日、会場をチェックのカジュアルなYシャツに白い短パン、足にはサンダルを履いた人が闊歩していた。

えらいカジュアルな人が歩いとるワ、と思ったが、見覚えのあるその顔は他でもない、オーストラリア政府代表のB氏だった。

オーストラリア人 7

オージーのほとんどはにぎやかなところが嫌いだ。

ゴールドコーストの話をすると、「あんなもんは海外からきた観光客が行くところや」と言って、さも自慢げに「行ったことない!」という返事が返ってくる。

友人Dはシドニー西部に住む初老のバードウォッチャー。

シドニーオリンピックを4年後に控えた1996年のある日、彼に会う機会があった。

彼にオリンピックの話をしたら、「最悪だね。おかげで、あっちこっち道路工事だ。オリンピックで人が増えると思うとぞっとする。」

その後、彼から引っ越しのはがきが。

「今度、リタイヤしてタスマニアに住むことになりました」

都会暮らしに飽きて、田舎に引っ越したのは良いが、タスマニアの厳しい気候に「あそこは監獄だ!」と言って、わずか2年ばかりで南オーストラリア州に引っ越した。

でも、シドニーには二度と戻りたくないらしい。

オーストラリア人 6

オージーはお金を貯めない。

決して給料が低すぎるわけでもないのに、どうやって使っているのかさっぱり分からないが、なぜかお金がないといつも言う。 

ある家庭にホームステイしていた友人Nのファミリーは大きなプールつきの家に住んでいて、キャンピングカーを持っている。

日本の基準で言えば、どう見ても裕福な家である。

ここの家の主人がある日、友人Nともう一人の留学生の前で、こういった。

「俺の口座にいくらあるか知っているか?」

友人Nは「そんなもん知らん」と言うと、彼は「自慢じゃないが、お前たちよりも少ないぞ!俺の口座には今400ドルしかない!」。

オッサン、自慢してどうすんねん・・・。

07/09/08

オーストラリア人 5

オーストラリア人は本当に物を大切にする。

壊れても何度でも自分で直すので、簡単に物を捨てない。

テレビを見ると、DIY関係の番組が非常に多い。(ゴールデンタイムにやっているのには驚かされるが)

もっとも、別の表現で言えば、単にケチなのかもしれない。

30km以上の距離を走って、高速料金A$1(約65円)を取られると、えらく不平を言う。

彼らオージーは首都高や阪神高速にはとても乗れないだろう。

若い女の子でも1970年代前半の車に平気で乗る。彼女いわく、「私よりも、年配やねん、この車」。

そやろなー・・・。 

ある日僕はエチオピアからの留学生の友人Yと、担当の教授でもあるRの車に乗って、ブリスベンの本校の授業を受けた帰る途中だった。

Yは、R教授の車を見て、トリップメーターが60,000kmしかないことにいたく感心した。

彼は博士号も含め、先の長い留学生生活に際し、車の購入を真剣に検討していた。

「これ、すごいなぁ、60,000kmやん。売ってくれへんか聞いてみよ!」と彼。

僕はOZの車の乗り方を知っていたし、トリップメーターに10万の単位がないことに気がついて、「やめといた方が良いデ」と忠告した。

僕の忠告も聞かず、YがR教授に聞いたところ、「ん?この車?ああ、265,000km走ってるけど?それが何?」。

Yは余りのことにすっかり黙ってしまった。

R教授は、「いやぁ、日本車は丈夫で壊れなくて良いねぇ、ハハハッ」と笑った。

いやぁ、それでも26万キロも乗ってるアンタは尋常やない・・・。